愛犬の破壊行動に困っていませんか?

人間社会において、犬の「噛む」という行動は困った問題ですよね。

高い家具やコンセント、育てていた観葉植物などを噛んでしまうことを、犬が「いけないこと」と認識していなければ、犬にとってその行動は「遊び」のひとつになってしまいます。

今回は、そのような愛犬の困った行動である「破壊行動」についてお話します。


どうして破壊するの?

犬にとって「噛む」という行為はごく当たり前な行動です。口を使っておもちゃで遊ぶことや、噛むことでそのもの自体や周囲の環境を探ることは、本能に従った行動といえます。

特に、子犬は生後3ヶ月から7ヶ月の間に乳歯から永久歯へと生え変わりますが、この時期に色々なものに興味を持って何でも噛んでしまいます。

しかし、人間社会において犬の「噛む」行動は問題です。家の中にあるあらゆるものを噛んでしまっては、飼い主さんが困ってしまうのはもちろんですし、何より問題なのが「噛む」ことで大きな事故につながる可能性があるということです。


破壊行動の原因

破壊行動における原因は、以下のようなことが考えられます。

  1. 十分な運動量が必要な犬種なのに、満足な運動が出来ていない場合
  2. 飼い主さんが気付かず、ストレスが溜まっている場合(神経質な犬に多い)
  3. 犬が飼い主さんを「リーダー」と認めず、自分が飼い主さんより上位であると勘違いしている場合

3の場合は、子犬の時に正しいしつけを行わず、愛犬が吠えるたびに要求を聞き入れ甘やかしてしまい、飼い主さんがリーダーシップをとっていないと起こるようです。


破壊癖を防ぐためには?

犬にとっては噛んで良いものと悪いものの区別はつきません。そのため、壊されたくない物は犬の手の届くところには置かず、子犬の時から噛んで良いものだけを与えるようにしましょう。

最近では多くのしつけグッズが市販されているので、それらを効率的に利用しましょう。「噛んで良いもの」を教えるために、コングや長い時間楽しめるおやつなどを与えるのもよいでしょう。コングは中におやつが入れられるようになっているので、犬は中のおやつを取ろうと一生懸命噛むことで、遊びながらしつけを行うことができますし、退屈しのぎにもなります。また、噛むことでストレス解消にもつながります。

このようにして、「噛んで良いもの」を与えることで教えていきます。


子犬の甘噛み対策

子犬の時期の甘噛み行動も、破壊癖につながる行動だと考えられます。甘噛みをそのままにしておくと、子犬は噛むことを「良いこと」と思い込んでしまうので、癖になってしまう前に改善させましょう。

甘噛みをやめさせる方法のひとつとして、噛んだ時に手で口が開かないように握るという方法があります(マズルコントロール)。この際、握る手には決して力を入れないようにして行います。犬の口が開かないサイズの「輪」を手で作って犬の口にはめるだけのようなイメージで行い、手のひらで犬の鼻をふさがないように注意しましょう。

また、噛まれた場合はすぐに手を引かずに奥に手を入れます。そうすることで、子犬が嫌がって自分から噛むのをやめるように誘導しましょう。この際、口の奥へ突っ込み過ぎないように注意しましょう。嫌がって飼い主さんの手を口から出そうとしたら、そのまま出してあげます。これで段々と「人の手を噛むと嫌なことがある」と覚えていきます。


まとめ

叱るときは、犬の目を見て「だめ」や「いけない」などのコマンドを低音で伝えます。叱るときは必ずその場でしっかりと叱り、また誉めるときは少し大げさに誉めることがポイントです。中途半端に叱ったりほめたりすると、犬に伝わらず逆効果になるため、きちんとメリハリをつけましょう。

また、犬を叩くことは絶対にしてはいけません。犬を叩いてしつけをしてしまうと、トラウマとなってしまうため、飼い主さんが撫でようとするときも「叩かれる」という記憶が戻り、飼い主さんから怖がって逃げ、せっかく築いてきた信頼関係が壊れてしまうこともあります。さらに、叱る時は必ずいけないことをした直後に行います。時間が経ってから叱っても、犬はどうして怒られたか理解できないためです。

このように、子犬のときから人間社会で必要なルールを教えておくことで、その後の長い生活も快適に送れるようになり、人と犬それぞれがストレスなく一緒に暮らせるようになります。破壊行動はときには事故につながり愛犬の健康を脅かすこともあります。

愛犬の健康と快適な生活のためにも、飼い主さんがしっかりと管理してあげたいですね。