ペットの入院が決まる前に準備すること

ペットが急に入院が必要になった時、入院についての知識がないと不安に思う飼い主さんはたくさんいるでしょう。入院する時は何を準備したら良いのか、どのように生活を送るのかなど、今回は動物病院への入院に関してご説明します。


入院が必要なケース

ペットが病気で弱っているときほど、飼い主さんと離れるとストレスとなってしまうことがありますが、次のようなやむを得ない場合は入院が必要となります。


【特別な医療器具で持続的に治療や検査をしなければいけない場合】

たとえば、点滴で少しずつ薬を入れ続けなくてはならないときや、酸素室で高濃度の酸素を吸わせなくてはならないときなどは入院が必要となります。

また、バリウムを飲ませて消化管を造影撮影するような場合にも、数十分から数時間おきに何度も検査(X線撮影)が必要となるため、その間は入院が必要となります。


【ペットをなるべく安静にさせたい場合】

骨折や捻挫をしていて、ペットが動いてしまうと症状が悪化してしまう場合には入院させてなるべく安静にしていてもらうことがあります。また、車に乗せて移動するたびに興奮してしまう心不全などの持病があるペットの場合は、病気が悪化してしまうことがあるため、通院するよりも入院をさせることがあります。


【家にいないほうがよい場合】

たとえば、何頭もペットを飼っている家庭で、1頭が感染病にかかってしまった場合、ほかの子にうつらないようにその子だけ入院させることがあります。

また、家で飼い主さんが投薬や治療が出来ないような場合も、しばらくの間入院させて治療を行うことがあります。


【急な容態の変化が起こる可能性が高い場合】

たとえば、あらかじめ難産が想定されるようなペットが出産間近の場合、入院させていざという時に対処できるように準備をしておきます。

また、今まで使ったことのない治療薬を使ってみたとき、その反応をしばらく観察するために入院を行うこともあります。


入院する時に必要なもの

獣医さんが入院が必要と判断すると、通常はそのままお預かりとなります。入院舎は常に一定の温度に保たれているため、服などは特に必要ありませんし、ブランケットなども入院舎を掃除することができなくなるため、一緒に預けることはありません。ペットによっては、自分や飼い主さんのにおいが付いたブランケットなどがないと不安で、ストレスによる症状が出てしまう場合があるため、そのような時は飼い主さんに持っくるようお願いすることがあります。

病院内では病態に合わせた処方食を食べさせるため、普段食べているフードを持ってくる必要もありません。ただし、消化管に問題がなく、長期入院の子でどうしても病院食を食べてくれないような子がまれにいます。そのような場合は、普段食べているフードを持ってきてもらう場合があります。


入院中の様子

動物病院の入院用ケージは、通常、消毒・掃除のしやすいステンレスでできています。温度や湿度は一定に保たれていて、点滴などの治療器具がケージ越しに使えるようになっています。また、中でトイレをしてしまっても大丈夫なように、ケージの床にはすのこやペットシーツが敷いてあります。

入院舎は常に見回れる場所に位置していて、容態の急変にもすぐに対応できるようになっています。


入院中の面会

入院中、容態をこまめに確認するのはとても大切なことです。何かあれば動物病院の方からも連絡があるはずですが、どういった治療をしているか、どのような変化がみられるのかを飼い主さんも把握しておきましょう。

しかし、頻繫に様子を見に行くことで、ペットにとってその都度離れ離れになるストレスがかかったり、飼い主さんと会えた興奮で病状が悪化してしまうことがあります。そのため、入院中の面会は獣医さんとよく話し合うようにしましょう。


まとめ

ペットはなぜ家に帰ることができないのか、注射や投薬など嫌なことをなぜ毎日されるのかを理解することができません。そのため、ペットが入院してしまった時は、いつ帰ってきても大丈夫なように、家での環境を整えておいてあげるとよいですね。

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